アンバランゴダマスク工場と博物館
マスク作りはスリランカで人気のある伝統です。多くのスリランカのマスク職人が、島の西部、南西部、南部の沿岸でその技を磨いています。その中で、アンバランゴダ地域は、スリランカの南西部に位置し、才能ある職人で知られています。アリヤパラ&サンズは、アンバランゴダの町の重要なランドマークで、マスク彫刻の技術と文化で有名です。マスクの知識を得るための最良の場所は、スリランカのアンバランゴダマスクワークショップと博物館です。
アリヤパラ&サンズについて
この施設は、ウィジェスリヤ家で5世代にわたり受け継がれており、小さな図書館、マスク作成ワークショップ、マスク博物館を備えた文化センターとして機能しています。このセンターは、スリランカの最も有名な職人の一人、アリヤパラ・ウィジェスリヤ・グルンナンセにちなんで名付けられました。
サンニ・ヤクマ(悪魔の舞)の基盤となる伝統的な信仰が消え、デジタルメディアの普及によって伝統的な舞台劇(コラムダンス)への関心が薄れていったため、スリランカの伝統的なマスク文化は実質的に消えつつあります。かつて博物館や個人の収集家に大切にされていたマスク作りは衰退し、観光業に焦点を当てた家庭産業として残るのみとなっています。
アンバランゴダのマスクワークショップと博物館は、スリランカにおけるマスク作りの発祥の地です。実際のマスク彫刻は、ワークショップで行われます。職人たちは、以下の手順に従って作業を進めます…
良質なカドゥルの木(ストリクチニンの木、別名毒ナッツ、柔らかくて彫りやすい木)が選ばれ、伐採されます。幹は樹液を抜くために乾燥され、完全に乾燥すると、測定されて切り分けられます。マスクの基本的な形は、槌、のみ、その他の道具を使って、古代の経典に記載された寸法に従って彫られます。その後、木材は大きな炉で棚に掛けて燻され、害虫からの将来の損傷を防ぎます。乾燥した木材は、精巧な顔や表情に彫刻され、磨かれます。最後に、マスクは経典に記載された色で塗られ、耐久性を高めるために伝統的な方法で塗料が処理されます。
博物館
マスク博物館には、マスクやその他のアイテム、例えばマスク作りに使われた原始的な道具が展示されています。120点のマスク全てはスペースの都合上展示できませんが、サンニ・ヤクマの儀式とコラムダンスに関連する二つのコレクションが展示されています。
図書館
マスク図書館は、スリランカで唯一のものです。マスク作りの歴史や、マスクが使われる伝統的な舞台芸術に関する人類学的な記録があります。歴史愛好家にとっては知識の宝庫であり、訪れるべき場所です。
ゴール地区について
ゴールはスリランカ南西端、コロンボから119kmに位置する都市です。ゴールは、ヨーロッパ人が南アジアおよび東南アジアに築いた要塞都市の好例であり、ヨーロッパの建築様式と南アジアの伝統が融合した様相を呈しています。ゴール要塞は世界遺産であり、ヨーロッパ占領者によって築かれたアジア最大の現存する要塞です。
ゴールはスリランカの基準からするとかなり大きな都市で、人口は9万1000人で、その大半はシンハラ人です。また、特に要塞周辺には、古代の港町ゴールに定住したアラブ商人の子孫であるスリランカ・ムーア人の少数民族が多く住んでいます。
南部州について
スリランカ南部州は、ゴール、マータラ、ハンバントタの各県からなる小さな地域です。この地域の住民の大部分にとって、自給自足の農業と漁業が主な収入源となっています。
南部州の重要なランドマークには、ヤラ国立公園とウダワラウェ国立公園の野生生物保護区、聖地カタラガマ、そしてティッサマハラマ、キリンダ、ゴールといった古代都市があります。(ゴールは古代都市ですが、ポルトガル侵攻以前の遺跡はほとんど残っていません。)ポルトガル統治時代には、ディックウェラ出身のアンダーレと、マータラ県デニピティヤ出身のガジャマン・ノナという二人の有名なシンハラ人詩人がおり、庶民をテーマにした詩を詠んでいます。